5の月。
ラムネ

東京が寝静まった
冷蔵庫からポトポトと声が聞こえる

りんごマークをつけたモニターから反射された掌
いつの間にかいくつもの年月が過ぎたな

鮮明に思い出せた遠い昔の子供の記憶jも
いつの間にか自分色に脚色されちゃって

1年前の夏はとても暑く
むず痒さを身体中に走らせながら
あっという間の1日を過ごしていたな

断片的な記憶が今夜もくりかえされる
そんな夜も悪くない。


自由詩 5の月。 Copyright ラムネ 2020-05-02 02:55:38
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