久しぶりに詩を書きました
itukamitaniji

久しぶりに詩を書きました

こんなに明るい空を見ながら 家に帰るなんて
久しぶりだなって 独り言を噛みしめて歩く
目が回るように 忙しいあの日々を思い出すと
何だか懐かしくて どこかばつが悪くて

得体の知れない怪物に 常に見張られているみたいで
みんながみんな萎縮して 僕らの心は摩耗して
マスクで顔を隠す子どもたち 今どんな顔をしてる?
どうかこの世界を恨むな 希望だけは捨てるな

僕らの平和ボケは 偉大なる人の死に打ち砕かれ
唐突に気づかされたんだ そうか人は死ぬんだなって
生きている人と死んだ人を 分けるものって何だろう
あの時もそうだったよな 僕らは生かされているだけ

考え抜いた果てにぽつんと一つ
今日を生きている僕こそが答えだ
想像することは決して止めるな
心まで閉ざしてはいけない
想像することは消して止めるな
心まで奴らに渡してはダメだ


いつもは出不精な僕だって ちゃんと出かけたくなった
独りが好きな僕だって ちゃんと誰かに会いたくなった
好きな歌を忘れるな 好きな人を忘れるな
そういう物が きっと君を救ってくれるから

こんなに明るい空を見ながら 家に帰るなんて
久しぶりだなって独り言を 噛みしめて歩く
そして今日くらいは ほんの少しだけでも
遠回りして帰ろうかなんて 思ったりして

久しぶりに詩でも書こうかなんて 思ったりして


自由詩 久しぶりに詩を書きました Copyright itukamitaniji 2020-04-27 00:10:15
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