いちごの妖精
丘白月

無垢な白い花から
生まれて来るのは
天国から帰って来た
赤ちゃんの姿だろうか
暖かい教会のような
ハウスの中で
大事に育てられ愛される

妖精が小さな胸に
そっと抱いて
マリア様に渡す夜
羽根は月のように光り
頭を撫でてもらう
妖精の目から涙が溢れ
数えきれない子供たちに
お帰りなさいと囁やく


自由詩 いちごの妖精 Copyright 丘白月 2020-04-22 22:28:24
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