オレンジの朝
前方後円墳

少女が外に出てくると
夕焼けが昇りはじめ
朝となる彼女の世界
「いつだって始まりが終わりつづけている」
そう言って
細めた目の中で
全ての映像は押し潰されていった

塵となったものたちは
オレンジの朝が終わるまで
今日という日を失ったままなのだ



自由詩 オレンジの朝 Copyright 前方後円墳 2003-11-22 15:02:04
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