わかってる
ピッピ



フラッシュが焚かれて君は三歳じゃ作れなかった微笑みをする


「帰ろうって決めたのはいつ?」「おとといの君の電話が二度鳴った時」


空なんて仰がなくたって小銭入れの中に銀色の桜ひろがる


わたしだけがようやく存在する世界わたしのためのセックスをする


ジャグリングする青年の右腕のタトゥーあたしの花びらみたい


コンセント抜くと死んじゃう女の子(に)「ぼくの右手を握って行こう」


わかってるふりをしながらわからないかおをするのはむずかしいなあ






短歌 わかってる Copyright ピッピ 2005-04-11 12:10:25
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