月の子
丘白月
雪が敷き詰められた森で
夜通し踊る月の子
モミの精霊が
森の入口に
夢の入口を造る
光の渦の中で
夢を見る
故郷の夢を
流星が枝に落ちて
雪が踊り子に舞う
粉雪のドレスが
月の光を集めてる
ああ 誰も見ていない
千年に一度の美しい姿を
ただ精霊が守っているだけ
月の子が夜通し唄う
鏡が敷き詰められた舞台で
自由詩
月の子
Copyright
丘白月
2020-03-18 22:24:07