星の街
丘白月
はじめて星を見た時を
あなたは覚えているかしら
私は覚えているの
外国の街の灯りだと思ったの
だってあんなに遠いんだもの
遠い遠い外国だと思ったの
外国なんて意味も知らなかったけど
窓からこぼれる優しい灯りに見えた
上を見てるけど
暗くて空だと分からなかった
小さな光がいつか登った山から見た
この街のようだったわ
光しか見えないけど
とても楽しそうで
とても温かくて美しくて
それから毎晩外国の街を見たわ
あの窓から私を見てる子がいるかなって
夜しか逢えない友だちが
いるような気がしてた
あなたは覚えているかしら
私と初めて逢った日を
私は覚えているの
星のようなあなたを