星の街
丘白月

はじめて星を見た時を

あなたは覚えているかしら

私は覚えているの

外国の街の灯りだと思ったの

だってあんなに遠いんだもの

遠い遠い外国だと思ったの

外国なんて意味も知らなかったけど

窓からこぼれる優しい灯りに見えた

上を見てるけど

暗くて空だと分からなかった

小さな光がいつか登った山から見た

この街のようだったわ

光しか見えないけど

とても楽しそうで

とても温かくて美しくて

それから毎晩外国の街を見たわ

あの窓から私を見てる子がいるかなって

夜しか逢えない友だちが

いるような気がしてた

あなたは覚えているかしら

私と初めて逢った日を

私は覚えているの

星のようなあなたを



自由詩 星の街 Copyright 丘白月 2020-03-17 22:14:24
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