また夜が
ひだかたけし

また夜が来て
まだ私は生きていて

堆積した記憶の回収不能、
後頭部辺りから凹んでいき
何一つ思い出せない
何一つ思い出さない

)モノクロームの響き充満し

また夜が深まり
まだ私は息していて

記憶喪失 のまま
隆起する大地を見つめている
 


自由詩 また夜が Copyright ひだかたけし 2020-03-14 19:07:27
notebook Home