充足感
メープルコート


 月の見えない夜に想う。
 沢山の愛に包まれているのに何をまだ欲しがるのか。
 本当に孤独の人の気持ちはわからない。
 失礼を承知で自分の孤独を唄っている。

 濃紺の夜空に星達は輝き、
 ついさっき見た流れ星に心を重ねる。
 ラブラドレッセンスに宇宙を見る時、
 私は自分の幸福に身を委ねている。

 旅人は山を見、湖を見、海を見る。
 そこには人生がある。
 優しさを含んでいるのだ。

 夜空は優しい。
 輝く朝日に繋がっている。
 母親の顔がふっと浮かぶ。


自由詩 充足感 Copyright メープルコート 2020-03-14 02:39:20
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