マーガレットの妖精
丘白月

純白の心から
真珠の花びらが
あちらこちらに落ちて
消えることのない
永遠の波紋になり
愛をくばりながら
広がっていく

愛がこぼれてしまったと
一晩中泣いてる子に
真珠の花びらが
波紋に揺れながら一枚届く
白く光る月夜のように
ミルククラウンを冠った
美しいマーガレット

世界中の悲しむ人の
心に流れて
明かりを灯しながら
こぼれた愛を拾いながら
やがて波紋は果てまで届いた
愛を抱いた波紋の後には
マーガレットが咲いていた


自由詩 マーガレットの妖精 Copyright 丘白月 2020-03-13 17:45:49
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