エンゼルランプの妖精
丘白月

やわらかな

透き通るような

赤い花のランプ

花はみな下を向いて

どんな小さな虫にも

優しく灯りをともす

冬の黄昏が海にしずみ

星が秒針のように

一歩ずつ空に向かい

月が空を支配すると

森の中から妖精たちは

手をつないで飛んできて

ランプの下で恋を語る

たくさんの赤いランプが

見渡す限り咲いて


自由詩 エンゼルランプの妖精 Copyright 丘白月 2020-03-09 08:03:45
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