恋情
立見春香


なぜ、
必要なものこそ
この手に入らないのだろうと
真夜中、
血走った眼から
絶望を垂れ流しながら

いつも
わたしの中に
手前勝手な
愛情だけが残る。

さみしかなんか
無視できる、
ただこの流れだす怒りの如き
欲しい
欲しい
欲しい
という絶望を

わたしは、
死ぬまで求めてしまうのか、
あてどなき、
あきらかに、

この身に甘すぎる
恋情。

なにも手繰り寄せられない
怖れ、

生きるって
そういえば、






自由詩 恋情 Copyright 立見春香 2020-03-04 05:31:17
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