うつらうつら
秋葉竹
さいきん気づいたことに、
この部屋のちっちゃな冷蔵庫は、
ぼくのビールよりも君の野菜ジュースで
埋め尽くされている。
バルコニーのおっきな金魚の風船も、
ゆらゆら揺れているけど
情け無い眉毛を
君に落書きされている。
おまけにお気に入りの毛布も
君のものになってしまい
ぼくは一晩中君の寝顔を眺めて
その幸せにうつらうつら……
自由詩
うつらうつら
Copyright
秋葉竹
2020-03-02 21:23:37