春眠を覚えず
TwoRivers

揺らぐ感情も理性も
鼻歌でかき消された夜

音量を絞るほどに
主張は心に傷をつける

カーテンを閉めても
光は朝は告げるから
今夜は白湯で乾杯しよう

酔いが回れば
世界も私もどっこいどっこい

洗いたてのコップは
春を少し濡らしただけで
眠ることはできなかった


自由詩 春眠を覚えず Copyright TwoRivers 2020-03-02 21:07:47
notebook Home 戻る