停止
梓ゆい
何もしたくない日は
黙って横になる。
考えることを辞めて/空気に溶けて
部屋の中を漂う私の姿を思い浮かべ
聞こえてくる音に耳を澄ましてみる。
(窓の外を走る自転車のブレーキ)
(何処かへと向かっていった隣人の足音)
眠りにつくことがどれ程の贅沢なことなのかを
せわしない都会はそっと教えてくれる。
自由詩
停止
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梓ゆい
2020-02-19 02:20:46