鬼退治
佐白光


 私の心には鬼が住む

 気づいてしまったのは小学生の時

 手を繋いで通学していた彼女が

 担任の先生と楽しそうに話しているのを見た時

 この思いを消し去りたくて

 心の成長を待ち望んで幾年月

 友人でも 知らない人でも家族でさえも

 慶事のときには現れる

 出来ることなら追い出したい

 嫉妬という名の鬼

 


自由詩 鬼退治 Copyright 佐白光 2020-02-16 01:44:08
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