居酒屋だもの (by蜜を)

「はい、よろこんで」
も怒声風味
そんな居酒屋で喜んでるのは
馬鹿笑いしてる客だけ

壁のメニューを見れば
相田みつを風味
そんな居酒屋で浮いてるのは
笑わない蜜だけ

みつをでもいいがなぁ 鶴太郎でもいいがなぁ
墨汁で書きなぐったメニュー読みにくいんだよ
しかも「さだお」って誰だよ

さだお
見たことも無い
聞いたことも無い
さだお
魚の絵 下手糞だよ
焼けてないような青だよ
さだお
墨がいい味出してないよ
でもここのほっけはいい味だよ

そうやって
怒声と笑い声で
夜が更けてゆく
居酒屋だもの


自由詩 居酒屋だもの (by蜜を) Copyright  2005-04-09 19:21:08
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