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プテラノドン
摂氏零度。麓の畑のビニールハウス。
その脇に放置された時代物のセダン。
「使い古しでも、役に立つことを証明せよ。」
すべてが命ぜられるがまま。
俺らは車体を、割れた窓まで銀色文字に塗りかえ、
後部座席で君もまた、文字に包まりさなぎように眠った。
それからセダンは、気球のように浮かびあがって
成層圏に到達すると破裂した。
自由詩
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Copyright
プテラノドン
2020-02-13 04:44:30