たきび
アンテ


ものほしざおに
おばあちゃんがおふとんをほしてくれた
ぺしぺし ぺし
いきおいよくたたいていると
だめだよーおって
おばあちゃんは
ひょうめんをぱたぱたはらった
でも だって
こんなにいっぱい
がらくたがつまってるんだもん
たたけばたたくほど
へんてこなかたちのかけらが
ころがりおちて
にわじゅういっぱいになった
あれまあ
ひろこまいにちどんなゆめみてんの
くわしくはなしてあげると
おばあちゃんはぽかんとくちをあけて
それから
からからとわらった
そうかそうか
もうすっかりおとなだねえ
おばあちゃんは
えんがわにすわって
わたしがかけらでたきびをするのを
たのしそうにみていた
ちょっとまっててね
おちゃいれるね
けむりがまっすぐに
そらにのぼりつづけた




自由詩 たきび Copyright アンテ 2005-04-09 08:07:42
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