傾斜(改訂)
ひだかたけし

君の顔が懐かしくなる
静謐な冬の午後三時
僕は最寄りのコンビニで
アイスコーヒーを飲んでいる

誰も居ないイートインに
西陽が優しく射し込んで
無数の影が踊っている
自分の影もその内に
頬杖ついて傾いて
僕はそのままガラス越し
陶然として西陽を仰ぐ

君の顔が懐かしくなる
静謐な冬の午後三時
僕は最寄りのコンビニで
ゆっくりと傾いていく











自由詩 傾斜(改訂) Copyright ひだかたけし 2020-02-01 18:15:30
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