切なる願い
坂本瞳子

風は冷たくて
生温かいよりいいけれど
撃たれていても
失われゆく感覚に朦朧とするのが
口惜しいくらいで
なんとかもう少し
月の光が見られるまでは
ここでこうしていたいのだけれど


自由詩 切なる願い Copyright 坂本瞳子 2020-01-28 22:40:00
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