ひだかたけし

 お別れ

回遊する魚達、
渦を巻いて
泳ぐ泳ぐ
舞い狂う雪の中
純白の視界を切り裂き
蒼く蒼く透き通り


 出会い

寄り添う
肉身の二つ、
交わり激しく
夜を埋め
背を向け合っては
孤独に成る


 門

門が開いている
永遠に憧れたまま
根無し草の宙吊りで
名無しの者にだけ
許されて



















自由詩Copyright ひだかたけし 2020-01-13 20:49:50
notebook Home 戻る