宇宙(そら)よ
秋葉竹
生きている
だけでいいんだまるもうけ
もしも食べずに生きてられたら
そんなわけ
じつはないからがんばって
泣かないように慎重になる
星降る夜
昼間に降った雪のせい
滑って転んで一人で笑った
特別に
許してあげる笑うこと
満月、あなたは優しくみえるし
この部屋へ
射す月光の冷たさの
なかにかくれた優雅に甘える
微笑みを
絶やさず夢をあきらめず
いちばん優しく吹く風が君
わけもなく
イヤと言ってたわけじゃない
かまって欲しくて、泣くマネしたけど
風、歌う
この橋、渡る、絶望の、
《ムンクの、叫び》が、聴こえた、気がした
川べりを歩いたむかしの想い出に
残ったままのポカポカ陽射しよ
音を立て
あなたに気づいて欲しい星
できないから目に
焼きつこうとする
寂しさの
数だけ星になるのなら
こんな夜には、足りない、宇宙(そら)よ