恋の惑星
ミナト 螢
内気な感情で曇らせた窓を
開けてくれた君の指相撲
蓋をしたら二度と出て来ない気がして
魔法のランプを擦ってばかり
負けたフリをしようとするまで
恋に深さがあると知らなくて
金魚のように口を開けた
少しずつ漏れる息が
君の指先で湿っぽくて熱っぽくて
消えそうになくて
溺れかけた眼で見つめたから
助けられたのかなぁ
分からないフリをしようとするほど
恋に欲が無いと見せ掛けて
惑星のように回ってゆく
自由詩
恋の惑星
Copyright
ミナト 螢
2020-01-09 17:17:41