ホームシック銀河
ミナト 螢

木漏れ日よりも冷たいから
慣れるのも早い都会の暮らしで

瞼の重さに振り回されて
夜の長さが一人で歩いた

さよならは何故
終わってしまうのか

もしもこの雨が痛みを
強くするものだとしても

靴下に置いた秘密の時間が
くるぶしまで落ちたら戻せるのに

線がついているほど
銀河を渡らなきゃならなかった

さよならは多分
恰好悪いまま大きくなる


自由詩 ホームシック銀河 Copyright ミナト 螢 2019-12-31 16:52:52
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