鮮やかな明日
丘白月


色をなくした唇
あなたを失ってからずっと
見えるものみな墨絵で
虹さえ魔女の髪のよう
天使のラッパが遠くで鳴る
金色のラッパが空気に色を塗る
新しいカレンダーを届ける天使
表紙をめくりながら祈りを込め
単衣の妖精は和歌を書き添える
わたしの赤い唇が火照る
鮮やかな明日を目指して歩く
まだ明日を頂いてもいいよね


自由詩 鮮やかな明日 Copyright 丘白月 2019-12-28 21:47:38
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