疼痛宿痾
ひだかたけし

荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ

生きて生きて死んででも
千年万年かかってでも
この宿痾の根源 
必ず突き止めてやる受け止めてやる

それは確かにこの魂の道筋
背負った過程が自分なら
降ろす過程もまたこの自分

だからひたすら前を向き

荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
ならば書けるうちに掻き刻む








自由詩 疼痛宿痾 Copyright ひだかたけし 2019-12-26 18:22:11
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