モノクロ
ミナト 螢
大切な写真を破った時に
稲妻みたいな道ができて
あれから迷って歩いたら
ふたりの洋服が焦げたよ
陽射しが畳んだ思い出は
箱の中で寄り添うように
長い年月をかけて生きる
色褪せた肩が落ちるほど
支えてくれた重さに酔う
トランプの順番を抜いて
自由詩
モノクロ
Copyright
ミナト 螢
2019-12-24 18:01:27