聖地
ミナト 螢

トンネルを抜けた後のスピードは
僕の耳にラジオを流す

恥ずかしさを忘れても
懐かしさに揺れる心を

歌い上げたラブソングが
春の下を通り桜を見てる

反射していく恋の思いを
同じ場所で重ねていくから

水面に覆う花びらはまだ
僕達の顔を映すことができない


自由詩 聖地 Copyright ミナト 螢 2019-12-18 10:34:55
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