持ち物
ぽりせつ

どうしても
かさばるから
持っていかなかったものが
後々必要になることは良くある

裸で生まれようが
われわれは実に多くのものを
身体のリュックに詰めて
この世に遠足してくる

その中からほんのひとつ
貸してあげればよい

その人はほんの
ひとつ置いてきたばかりに
立ち往生する
いつかの私かもしれない


自由詩 持ち物 Copyright ぽりせつ 2019-12-14 08:00:21
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