カプセルの詩
ミナト 螢
光は背伸びをして肩を叩き
私の半径に翼をくれる
少し前に生まれた心が
夜空を砕いた和音のように
思いや言葉が時を超えるなら
手を添えるほど高く飛んでいたい
迷いはないか
恐れはないか
少し先に置いていく歌が
あなたを守る音符のように
願いや理想が時を創るなら
眼を開けるほど良く確かめられる
悔いはないか
焦りはないか
丸いカプセルみたいな音楽が
次々と開けられていくから
海に浮かべたメロディさえも
明日は誰かの引き出しの中
自由詩
カプセルの詩
Copyright
ミナト 螢
2019-12-12 13:47:58