たいふう
るるりら
私のメールボックスに詩編をくださった方がいらっしゃいます。今年は災害の多い年でしたが、いつも通っておられる教会も被害をうけておしまいになった方から、一遍の詩が私のメールボックスにとどきました。
たいふう
白鳥美紀
わたしのいっている かみさまのおうち
おおきなまほうのいたずらで
たいせつななかまたちがみんなたおされてしまった
きおくのなくなった ほん
ないている つくえといす
きれいなこえの ピアノが こえがでなくなって
かなしくてかなしくて
うえをみたら
十字架が ぴかりとひかった
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この詩を頂戴して わたしは どのような声かけをさせていただくべきかわかりませんでした。ですが、この詩をいただいた翌朝 わたしは海の夢を見て 朝を迎えました。
穏やかな海でした。
※これから書くのは、そのときにおもいついたことです※
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たいふうのあと
真清水 るる
その十字架のそばを 船がゆれています
よく見渡すと 十字に光っているのは 海の上の太陽でした
朝日が海にうつりこみ その光は わたしの足元までまっすぐにのびています
ひかりは しだいに さらにあかるくなってきます
流木が 立派な机におもえてきました
ポケットにあった 貴重な紙もあります
うしなうことのない かがやきが わたしをつつみこんでいます