時代
もっぷ

誕生から 過ぎ去りし日々 あまりに

早かったね

そのほとんどを 自分のためにではなく

使い果たして 人は逝く



磨耗 という言葉 なんだかな ぴったりだな

焦燥して 消耗して 憔悴して 消滅する

磨耗 という言葉 なんだかな ぴったりだな



生命は食べなくては 生きてはいけない

そのために 生まれ そのために 生きている

この 否定しようの無い事実 現実

何のために 生まれ 何のために 生きているの

人は食べるために 時代を使う 命を削る

それなら 何故に「考える葦」なのか

そんなこと言ったの 一体誰 蹴り入れたい



刹那 刹那を 泣きじゃくる赤子

もう戻れないよ あの海の中に

そうしてまた 刹那 刹那を

泣きじゃくるんだよ 刹那 刹那を

お終いの時までね



好き好んでじゃないんだよね 知っているよ

知っているよ ・・・



お姉さん 知っているよ ・・・





出逢ってから 過ぎ去りし日々 あまりに

早かったね

そのほとんどを わたしのために

使い果たして 彼は逝く



無力 という言葉 なんだかな ぴったりだな

抵抗しても 拝んでも 祈っても 叶わない

無力 という言葉 なんだかな ぴったりだな



こころは愛されなくては 生きてはいけない

そのために 生まれ そのために 生きている

この 否定しようの無い事実 現実

何のために 生まれ 何のために 生きているの

人は愛を探して 時代を彷徨う 命を賭けて

それなら 何故に「食べる葦」なのか

そんなこと言ったの 一体誰 それはわたし



刹那 刹那を 泣きじゃくる赤子

もう戻れないよ あの海の中に

そうしてまた 刹那 刹那を

泣きじゃくるんだよ 刹那 刹那を

お終いの 時までね



好き好んでじゃないんだよね 知っているよ

知っているよ ・・・



お姉さん 知っているよ ・・・




自由詩 時代 Copyright もっぷ 2019-11-25 16:23:18
notebook Home