自称詩人イングデッド シーズン4
花形新次

世界は自称詩人の屍に
支配されていた
自称詩人の屍に襲われ
噛まれた者は
自称詩人の屍にされてしまう

部屋の外には
多くの自称詩人の屍がぶらつき
自分たちの仲間に引き入れようと
虎視眈々と狙っていた
「我々は自称詩人だから屍になったのではない
屍だから自称詩人になったわけでもない
自称詩人であることと屍であることは
全く同じことなのだ
我々は自称詩人になった瞬間に死んだのだ」
自称詩人の屍がひとりひとり
ぶつくさクソ自称詩を
つぶやいているのが聞こえる
「うっせえなあ、勿体ぶってるけど
全然大したこと言えてないんだよ、この元クズ人間が!」
「うううっ・・・・うがあああ!」
「何だそりゃあ、どっかで聞いたようなもんのパクリでさ
しかも、超劣化版だしよ、恥ずかしくないのかよ」
「うがっ、ううう・・・・うぎゃあああ!」

自称詩人の屍はクソ自称詩を批判されると
あっという間に朽ち果てる
元クズ人間のときから
批判には滅法弱かったからだ







自由詩 自称詩人イングデッド シーズン4 Copyright 花形新次 2019-11-24 08:28:59
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