ぬかるみ
はるな
咲くだけしおれる花の芽をつんで
これが愛だったらいいのにねえ
わらう
バスの座席が暗く淀むから
歩いて帰る
ぬかるみを
(これが愛だったらいいのにねえ)
ぬかるみを歩いていく
生活や 世界のすべては
おそろしいから
目をあいたり、閉じたりして
ぬかるみを歩いていく。
自由詩
ぬかるみ
Copyright
はるな
2019-11-23 08:49:05