冬の潮騒
夏川ゆう

砂浜にあまり近づかない
真冬の間は潮風が冷たくて
身体の芯まで冷える

冬の潮騒が小さく聞こえるような
元気のないそんなイメージがある

何となく上手くいかないこと
上手く表現出来ないこと
そんなものが幾つもある

音を立てる風が寒さを感じさせる
海の色は何処となく哀しい

冬の潮騒の冷たいものが心に付きまとう

行き来する大型船が遠くに見える
雨が降りそうで降らない
分厚い雲が昼間でも暗くする

全く人気はなくただ寒いだけの砂浜
冬の潮騒は何となく哀しいイメージ


自由詩 冬の潮騒 Copyright 夏川ゆう 2019-11-23 05:22:24
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