桂川の畔にて
玉響

今も昔も変わらず
清き流れ 桂川

石割山の桂の木の下から
最初の一滴が染み出し
やがて千年の森繁る富士山の湧水と合流
桂川溶岩流の上を流れゆく

人の命も然り

一時も絶えることのない
川のように
人生は滔々と流れ
いつかは大海へ辿り着く

裸で生まれ
宇宙に帰るその日まで
流れに身を任せ
変わりゆく風景を
たくさん心にやきつけたい

春は桜を
夏は青葉を
秋は紅葉を
冬は白雪を

見て、
感じて、
ダイブして、
聖なる景色に包まれよう

人の命も生々流転

過ぎてみれば
あっという間
思うより
人生は短いのだから



自由詩 桂川の畔にて Copyright 玉響 2019-11-22 22:51:32
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