どうぞのいす
mizunomadoka

裏山の湧き水でできた小さな池に
動物たちの残していった
木の実が沈んでる

私は薬罐に水を汲んで
庭でとれた渋柿を置く

いつか絵が届いたら
匂いをかいでみて

今年もここで枯れ葉を集めて
焼き芋を焼いてる

冬を告げる風
吸い込まれそうな空

私の人生は間違いだったと思う
分岐点もなく
きみがいないだけで







自由詩 どうぞのいす Copyright mizunomadoka 2019-11-12 22:05:55
notebook Home 戻る