同じ夢を見るの
もっぷ

煌めく石ころを右のポッケに

大切にしまいこんで

輝くお星さまの残像を左のポッケに

もっと大切にしまいこんで

両の手は空けたまま

どこまでも追いかけていく

それは未知 だけど

いつかきっとすくい取るんだ

そうして私の生まれた町で

ちっぽけな鞄を買うの

そうして すくい取った未知を

欲張らないで ほんの少し

拾い集めるの

もしも明日があるのなら

すくい取った未知は

私に朝を連れて来てくれる

もしも明日があるのなら

すくい取った未知は

私を陽光の中に立たせてくれる

もしも明日があるのなら

すくい取った未知は

私が眠りにつく頃に

猫になって にゃあって鳴いて

用意してあげたお水を飲んで

また にゃあって鳴いて

それからは ずっとずっと

私が明日を信じられるまで

枕元で番をして

私に明日が訪れるまで

一緒に

同じ夢を見るの




自由詩 同じ夢を見るの Copyright もっぷ 2019-11-11 16:14:07
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