雪の日
秋葉竹


なんねんぶりかに
積もって雪は
街を無音の
影絵に変えた
車は止まって
どこにも着かない
なにもできない
朝から晩まで
追おうとしたけど
届かなかった
それもまたいい
それも運命
街はただただきれいな死化粧
突き刺す気もなく
私を殺した
あいつに逢えれば
泣いてもいいから
ゴメンと謝るつもりだが
白く静かなこの街は
悲しみさえも降り積もらせてる
テールランプの灯りが滲んで
車が少し動きだす
シャトルバスも着かないだろう
関西国際空港への道
なんねんぶりかの大雪で
ここ大阪は覆われて
泣きそうな声で叫んでも
届かないから黙るしかない







自由詩 雪の日 Copyright 秋葉竹 2019-11-09 16:32:48
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