雪の日
秋葉竹
なんねんぶりかに
積もって雪は
街を無音の
影絵に変えた
車は止まって
どこにも着かない
なにもできない
朝から晩まで
追おうとしたけど
届かなかった
それもまたいい
それも運命
街はただただきれいな死化粧
突き刺す気もなく
私を殺した
あいつに逢えれば
泣いてもいいから
ゴメンと謝るつもりだが
白く静かなこの街は
悲しみさえも降り積もらせてる
テールランプの灯りが滲んで
車が少し動きだす
シャトルバスも着かないだろう
関西国際空港への道
なんねんぶりかの大雪で
ここ大阪は覆われて
泣きそうな声で叫んでも
届かないから黙るしかない