永遠の花
丘白月

月から流れる光が
砂時計のように

ゆっくりと
時には早く
街に降りそそぐ

誰もいない
暗い部屋の窓にも
月の光が温もりを照らす

街灯のない道に
小さな花が咲いている
月が花を照らす

誰にも踏まれないように
花がよく見えるように

小さな花はまだ明日も
咲くために
月の光を浴びて眠る

花の見る夢は
明日見る笑顔
優しく
幸せな
妖精が望む明日

花は知ってる
明日摘まれて
命が短くなっても

その上に見える笑顔が
また自分を生んでくれると
永遠の途中だと
花は知っている


自由詩 永遠の花 Copyright 丘白月 2019-11-08 20:36:10
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