千のララバイ
もっぷ


この星に現れた人間

現れて営んでいる今日も

乾いた唇に時々水をくれて

今日もやっと営んで やがて終わる



寒い日には被って

温い(ぬるい)日には剥いで(ぬいで)

手入れに余念が無い

大切な 身を守る鎧(よろい)の



どこからでも来るんだろうな

矢も鉄砲玉も きっと

いつ来るのかはわからない

備えて 備えて 備えて ・・・



疲れるよね ちょっと

信じてみようか

勇気は要らない

ちょっとの横着だよ



夜の帳が降りて来て

失くしてしまったこころたち

待っているのは天使の歌う

自分のためだけの千のララバイ




自由詩 千のララバイ Copyright もっぷ 2019-11-07 23:30:12
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