秋になると思い出す断片
ナンモナイデス


ア、気息が冷たくなった。


夕空のコゲが美しい。

このダイダイの空腹。


迷子になった記憶はいつも鮮明。

まちがえ人が話しかける。

身内のだれかにするように・・・

「オナカスイタ」


分かれ道:


まちがえ人は右折し、
自分は左折し・・・


帰宅する。

家にはもう誰もいない。

ゆをを沸かす。

カップめんでも啜ろうか・・・







自由詩 秋になると思い出す断片 Copyright ナンモナイデス 2019-11-04 19:34:04
notebook Home