潮流
都築あかり

卓上に飾られた花は枯れ朽ちて
惜しみもなく棄てられる

耳障りな昔流行りの音楽は
誰の記憶にも残ってない

忙しない程に栄えてた街も
今はシャッターしか見当たらない

こんなにも変貌してゆく世の中を
幾度となく繰り返す

何も恐れず飾り続け、
何も感じず壊し続ける

懲りない人間たちは
滅びることを知らない

彼らはこの社会が悪いのだと
言い放っていたけれど、
それはその逆だと
反吐を吐きたいのだろう

君のエゴなどもう要らない


自由詩 潮流 Copyright 都築あかり 2019-10-31 22:06:10
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