刻
ひだかたけし
ああ 風が吹く
空気、気圏水面の冷気に触れ
含む熱、適度に放散し
この大地に
秋という季節を刻んでいく
遠い昔から今の今まで
高く天に青、打ち広げ
)地球、太陽から遠去かり始め
)それでも爆発する光点に惹かれ引き寄せられる時、
)黄炎フレアに紅葉の森燃え立つ
ああ 秋風吹く
わたしはこの刻開く永遠に
何処までも広がっていく意識となり
己が引き摺る鉛の肉、己を刻む割れる眼球
静かに耐え、委ね捧げる
何度でも何度でも
風の宇宙の歌声に
自由詩
刻
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ひだかたけし
2019-10-19 21:58:11
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