夜長
水知鴇都
天が下りる
肺を圧し潰す
耳裏の風切り羽が散る
音はもう無い
手足を置き去りにして
夜を転がる
擦り切れ残った頭蓋だけ
あの天蓋へ反して
自由詩
夜長
Copyright
水知鴇都
2019-10-11 11:49:52