ノイズ
ミナト 螢
誰かがいて
誰もがいなかった
隠れんぼのように
取り残された
神社の鳥居に
ブランコはない
バチが当たるのか
風が当たるのか
日常のノイズ
白く飛ばした
青春はまだ
余熱を持っている
鬼の仮面を
外せなかった頃
このままずっと
笑えない気がした
懐かしさは時々
残酷で
着られなくなった
洋服みたいに
飾っておくだけの
写真を倒す
自由詩
ノイズ
Copyright
ミナト 螢
2019-10-07 08:49:10