楽園への手引き
梅昆布茶
楽園への切符をかった
でも誰も待っていないだろうとおもった
楽園への切符を売って
一冊の本を手にいれた
普遍性への手引きという
ちょっと手擦れのある素敵な本だ
ぼくたちのちいさな歴史は
増幅のない淡々とした
それでもやっぱりきちんとした
足音なんだと思う
人間は単純なものではないのにね
カウントされて鍋に放り込まれて
ぐつぐつ煮えるだけなのかもしれない
自由詩
楽園への手引き
Copyright
梅昆布茶
2019-09-30 19:35:20