ハミング
ミナト 螢

その距離は
未だ測れないまま

見つめる星が
見つめ返した夜

瞳の中で
転がる光は

孤独な鉛筆
削り終えたよ

大切なことを
書こうとすると
先へ進まずに
折れる心が

丸くなるまでに
誰かを思った

愛しい時間が
残す余韻なら

1オクターブ上の
夢見るため
どんな音でも
掴まえに行けるさ


自由詩 ハミング Copyright ミナト 螢 2019-09-28 09:02:26
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