欲望と欲求の
こたきひろし

何が欲しいの
何を求めているの

それより
何が要らなくなったの
何を棄てたいの

自分が見えないの
それとも
自分から
眼を反らしたいの
それは
現実から眼をそむけたいから

もしもよ
もし
神様が
人間の都合よく創造された存在でなくて

人間のお金儲けの道具ではなくて
真理を司る
有一無二の存在であったなら

真っ先に人間は
情け容赦なく天罰をうけて
地上から抹殺されるさ

欲望と欲求を
際限なく発揮する
人間が悪の元凶である事を
神は承知してしまうから


この世界の
獣は
獣といえども
自分のお腹を満たしてしまえば
それで充分

しかし
人間の欲望と欲求には限りがない
限りがないんだよ


自由詩 欲望と欲求の Copyright こたきひろし 2019-09-26 23:12:26
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